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第6戦の後に

CBCラジオより
―明日が本当の天王山と仰っていましたが
落合「過去も含めて、プロ野球の、明日のような試合でグランドに立てる選手が何人いると思うか?
俺はずっとあいつらに、俺の記録を越えてから能書き垂れろと言い続けてきた。
明日の試合が終わったら、あいつらは全員その権利を持つんだ。
だって、俺は明日の試合を経験してないんだもん。
明日だけじゃない、来年も、再来年も、俺の経験していない野球をやるんだ。
8年前、最初からみんな俺に言い返す権利を持ってたんだよ。
俺の見てない世界を見てくれれば、それでいいんだ。
ようやくそれに気づいてくれたみたいだよ」
終始穏やかな表情で、報道陣の前で話していたようです。
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プロフェッショナル

 名古屋に、行きたい。
 落合の退任が発表されてから急にそう思った。
 元々中日ファンというわけでもなく、日本プロ野球をそれほど熱心に見ていたわけではない。野茂が、イチローが、松井秀喜がアメリカに行ってからはむしろ大リーグを楽しむようになっていた。
 2003年に中日ドラゴンズの監督に就任した落合は、補強と解雇を凍結し、「現有戦力を10%底上げすれば、優勝できる」と宣言した。キャンプ初日に紅白戦を行い、注目を集めた。しかし俺が本当の意味で「落合中日」に注目するようになったのは、就任1年目の開幕戦だ。
 先発川崎憲次郎である。
 川崎は肩の故障で3年間一軍で投げておらず、一時期インターネット上では心無いファンからオールスターの大量投票を受け辞退をするという目にもあっている投手である。それを開幕投手に抜擢した。
 「3年間苦しんだ男が日の目を見なければこのチームは変わらないと思った」というようなことを落合は何かのインタビューのときに言っていた。結局川崎はこの試合初回5点を失うが、チームは逆転勝ちし、中日は開幕3連勝をする。

 心無い世間はときに川崎を「給料泥棒」呼ばわりをする。
 だが落合には川崎の投げられない苦しみがわかっている。川崎は必死に投げていた。俺はこの起用に、世間で流布されている落合のイメージとは異なるものを見た。
 
 それから8年、落合と、落合率いる中日ドラゴンズをずっと追いかけていた。
 アライバコンビ(http://www.youtube.com/watch?v=9TXPELyb9_Q)、04年からの「ファイナルフォーメーション」による守備固め、05年、06年阪神との壮絶デットヒート、06年タイロンウッズの満塁ホームランの涙、
07年クライマックスシリーズの岩瀬、そして日本シリーズ、山本昌ノーヒットノーランなど・・・。

 そして今、退任が決まってからの中日ドラゴンズは、荒木・井端・森野・ブランコ・谷繁・岩瀬など、チームが一丸となってプレーをしているのが画面から伝わってくる。俺はそこに彼らの「気持ち」を見る。そしてきっと彼らは落合が辞めた後もプロであり続けると思う。野球が彼らの誇りだから。

 「契約書通り。この世界はそういう世界」

 プロとしての誇りを感じさせる落合の姿勢に、これからも俺は大いなる刺激を受け続けるだろう。
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